人気のアクションカメラGoProと格安のアクションカメラとの間には10倍以上の価格差があります。
GoProが約5万で買えるなら、中華アクションカメラは5千円以下で買えます。
GoProには様々な機能が盛り込まれていますが、本当に価格差10倍以上の価値があるのか検証していきます。
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GoPro HERO10発売
毎年恒例、GoPro HEROシリーズ最新2021年モデル、GoPro HERO10が発売されました。
アクションカメラの定番といえばGoPro HEROですよね。
多くのYouTuberや、カメラ好きの人に人気のカメラです。
最近のモデルはフロント液晶が付いていて、自撮りがやりやすくなりましたね。
自撮りブームに応えた素晴らしい製品です。
今までは自撮りをする時、自分の顔が見えなかったんですが、フロント液晶を搭載することで、気軽に自撮りを楽しむことができるようになりました。
GoPro HERO 10では、さらに高性能になっていて、起動が早かったり、動作が軽くなっているみたいです。
アマゾンで人気のアクションカメラ
でも、アクションカメラはGoPro HEROだけではありません。
Amazonの人気アクションカメラランキングを見てみましょう。
GoProの他に、DJIといったような、定番メーカー製のアクションカメラの他に、見たことのないメーカーのアクションカメラがランクインしています。
ほとんどが中華製のアクションカメラで、圧倒的に安いのが特徴です。
有名メーカーのアクションカメラが数万円なのに対して、中華アクションカメラは、数千円で購入することができます。
価格の比較
具体的に見ていきましょう。
例えば、旧モデルになってしまいましたが、GoPro HERO 9は一般的に必要なアクセサリー込みで、71,800円。
中華の格安アクションカメラの、Crosstour CT8500は、6,980円です。
クーポンを使うとさらに2000円割引されて、4980円で購入することができます。
ざっくり比較したとしても、中華格安アクションカメラの価格は、1/10以下になります。
大きな価格差があること分かりますね。
価格差10倍の価値ある?
正直、価格差10倍というのはとても大きいです。
どうしても疑問に思ってしまうのか、本当に10倍の価値があるのかという点です。
同じアクションカメラでしょ?
安い方買えばいいんじゃない?
と思ってしまうのは私だけではないでしょう。
本当にGoPro HEROには、10倍の価値があるのでしょうか?
今回は実際にGoPro HERO 9と中華アクションカメラ、Crosstour、CT8500を仕様や動画の画質を比較して、価格差10倍以上の価値があるのかどうかを、検証していきます。
GoPro HERO9 vs 中華格安アクションカメラ
外観
まずは製品の外観を見ていきましょう。
左側がCrosstour CT8500。
右側がGoPro HERO 9です。
GoPro HERO 9には前面モニターが搭載。
やっぱり全面モニターがあると自撮りやVlogに便利です。
そしてGoProはレンズが保護されています。
レンズがむき出しになっていなくて、保護カバーのようなものが取り付けられています。
背面の液晶は、結構大きく作られています。
Crosstour CT8500の方では、前面モニターは無し。
レンズがむき出しになっています。
そして液晶画面はとても小さいです。
動画を確認するための画面なので、どういう風に写っているかどうかがわかればいいので、小さくてもいいかなと思ってます。
ただ、わかりやすさで言えば大きい方が分かりやすい。
外観側面
側面を見て行きます。
Crosstourの方は端子はむき出しになっていて、マイクロSDスロットやマイクロUSBポート、HDMIポートや外部マイクポートも剥き出しになっています。GoPro HERO 9の端子や、microSDスロットは本体の中にあります。
GoPro HERO 9の方が埃や水に強いです。
やっぱり比べてみると、Crosstourの方は、USBHDMIマイクポートmicroSDスロットが丸出しになっているので、埃や水がかかるとすぐに壊れそうな感じがします。
アクションカメラは、埃や水振動に強くないと、役割を果たしてくれないので、この辺りは重要な差があるかなと思います。
外観上面と底面
次は上面と底面を見て行きます。
どちらとも録画開始ボタンは上部に配置しています。
ボタンの押しやすさとしてはどちらとも押しやすい位置にあります。
ただボタンは、Crosstourの方は、ボタンと本体の間に隙間があるので、水が浸水してしまう不安があります。
GoProの方は、ちゃんと隙間が埋められている感じです。
ただちょっとボタンが硬い気はします。
底面を見てみると、GoProには専用のジョイントが本体に内蔵しています。
ジョイント部分を引き出せば他のアクセサリーを取り付けることができます。
格安のCrosstourの方は、専用のハウジングケースに入れて使う形になります。
付属のマウントを取り付けて使うのが基本になります。
通常はジョイントに取り付けて使うことが多いので、本体に内蔵されている方が使う側としては便利なんじゃないかなと思います。
操作性の比較
操作性を比較していきます。
GoPro HERO 9はタッチパネル式になっていて、操作はとてもわかりやすいです。
ただタッチ感度はスマホに比べるととても悪い気がします。
反応が遅いと言うか反応しないと言うか、とにかくサクサク動いてくれません。
ソフトウェアアップデートで、多少はまともになりましたが、スマホに比べて見ると、サクサクとは言いづらいです。
それに比べてCrosstour CT8500の方は、操作は本体のボタンで行います。
一昔前だと、専用のボタンで操作するのは問題なかったんですが、最近のスマホ慣れの影響で、ボタン操作はかなり古い印象を受けます。
ボタンが少ないせいか、戻ったり選択したり選んだりするのは、直感的に操作できないので、かなりめんどくさく感じます。
クイック録画
アクションカメラで大切なのは、タイミングを逃さないことです。
撮りたい時にすぐ撮れる、それがアクションカメラの大切なところです。
そういったクイック録画機能を比較していきます。
GoPro HERO 9には、電源オフでも録画ボタンを押せば録画開始できます。
シャッターチャンスを逃しにくいです。
電源オフでもボタンを押すだけで録画が開始されます。
私はいつもこの方法で録画を開始しています。
もう一度録画ボタンを押すと録画が停止します。
録画停止すると、本体の電源が落ちるので、バッテリーの低下を抑えてくれます。
Crosstour CT8500の方では、電源ボタンを押して、数秒待って、OKボタンを押すことで録画が開始されます。
どうしても5秒から10秒の時間がかかってしまいます。
このテンポの悪さに使いにくさを感じますね。
録画モードの比較
次は録画モードを比較していきましょう。
GoPro HERO 9と、Crosstour CT8500で取れる、録画モードを並べました。
表には720Pから5Kまで表示しています。
その解像度の中で、撮れるフレーム数を並べています。
Crosstourの方では、720Pから4Kまで対応しています。
一応手ぶれ補正も対応していて、720P、1080P、2.7Kまでは手ブレ補正に対応していますが、4Kでは手ぶれ補正は機能しません。
GoPro HERO 9には、強力な手ぶれ補正ハイパーSmooth3.0と、水平を維持できる水平モードを搭載しています。
解像度は1080Pから5Kまで対応していて、全て手ぶれ補正と水平モードに対応しています。
そして対応するフレーム数は、Crosstourよりも多く、1080Pでは、最大240FPS、最大の5Kでは、30FPSまで対応しています。
一般的に使われる1080Pでは、240FPS、4K解像度では60FPSまで対応しています。
もちろん手ぶれ補正も使えます。
GoProは、豊富な録画モードと強力な手ぶれ補正が強みです。
動画の比較
動画を参照してください。
マイクの音質
次はマイクの音質です。
音質のサンプルはありませんが、GoPro HERO 9は問題ない音質です。正直スマホと変わらないと思います。
もしも音質に不満がある場合、メディアモジュラーと呼ばれる外部マイクを接続できるアクセサリーもあるので、それを使って外部マイクをベッド接続することも可能です。
元々メディアモジュラーには外部マイクが装備されているので、それだけでも音質が向上します。
Crosstour CT8500の場合、正直音質はあまり良くはありません。
スマホよりも劣ると思います。
外部マイクが付属しているので、その外部マイクを接続することは可能です。
ただ専用の端子になっているので、他のマイクを接続できないという欠点があります。
いくら外部マイクを接続できるとはいえ、使いにくい仕様です。
アクセサリーの比較
アクセサリーを比較していきましょう。
GoPro HERO 9には、付属品は本体、バッテリー、USB-Cケーブル、ハウジングマウントが付属しています。
最初から付属している初期アクセサリーはとても少ないです。
とはいっても、GoPro HEROシリーズに対応できる純正のアクセサリーや、サードパーティー製アクセサリーが豊富です。
アクセサリーに不満がある場合、お気に入りのアクセサリーを探せるという利点があります。
対してCrosstour CT8500の場合。
最初に付属しているアクセサリーはとても豊富です。
これでもかというぐらい、たくさんのアクセサリーが付属しています。
接続部分は、GoProと共通しているところがあるので、もしもGoPro持っている場合、アクセサリーを使いまわすことができます。
Crosstour CT8500の長所と短所
長所としては、圧倒的な低価格。そこそこの画質で撮れる。豊富な初期アクセサリーです。
短所としては、端子類が剥き出しでホコリや水に弱いところ。手ぶれ補正は期待できないところ。特に4Kでは手ブレ補正はできません。コントロールパネルはとても使いにくいです。そして音質が悪いです。
GoProの長所と短所
長所としては豊富な録画設定。強力な手ぶれ補正と水平モード。わかりやすいコントロールパネル。クイック録画でチャンスを逃さない。メディアモジュラーで外部マイクもを接続可能。
短所としては、価格が高い。タッチパネルの感度が悪いところです。
GoProとの価格差10倍の価値
ではGoProとの価格差10倍の価値について考えましょう。
GoProには他製品には真似できない強力な手ぶれ補正と水平モードを搭載しています。
クイック録画でシャッターチャンスを逃しません。
前面カメラで自撮りが楽です。
豊富な撮影設定。特に4K60FPSや5K30FPSのような高解像度設定があるのは嬉しいですね。
GoProアクションカメラの中でも業界標準です。
なのでGoProを基準とした豊富なアクセサリーを選べます。
そういった事に価値を感じられるかどうかかが基準になるかと思います。
やっぱり他社には真似できないことは価値が高いと感じます。
ただ、10倍の価格差を埋められるかといえば、微妙な感じがします。
アクションカメラのDJI OSMO Actionが3万円くらいですが、GoProがその価格なら価値が高いと思いますが、正直5万以上のカメラとしては高い気がします。
Crosstour CT8500は勧められるか?
勧められるとしたら、
アクションカメラに興味がある。
初めてのアクションカメラ。
ちょっと試しに使ってみたい。
後は定点カメラとして使いたい。
そういった場合には勧められるかなと思います。
勧められない場合、
画質と音質にちょっとこだわりがある。
持って歩きまわりたい。
そういった場合にはちょっと進められないかなと思います。