「さあ、才能(自分)に目覚めよう」で紹介されている「自分だけの特徴的な資質」をストレングスファインダーを使って診断してみました。「強みを活用する」点については本に書かれているようなので必要な部分だけリストアップしてみました。咀嚼することからはじめることにします。
分析思考を強みとする人の活かし方
- この人は重要な決定を下す際、たっぷり時間をかけて関連事項を検討する。決断に関わるすべての要素を把握しなければ気がすまないからだ。
- すでに下された決定を伝えるときには、矛盾点がいっさいないよう筋道を立てて説明する。いささかくどいと思われるほど説明するほうがいい。どんな決定であれ、隅々まで理解できないと、この人は従えないのだ。
- 機会あるごとに、この人の論理性を認め、賞賛のことばをかける。首尾一貫した思考には本人日を持っているはずである。
- この人のまえで決定や方針を擁護するときには、それを支持している人の数を伝える。ニの人には具体的な数値が含まれている情報に重きを置く傾向がある。
- この人を説得するための数値は裏づけのある正確なものでなくてはならない。いい加減なデタでこの人を信用させることはできない。
- この人にとっては、データを分析し、パターンを見つけることが人生最大の関心事だ。だから、この人がパターンを発見したときには、それを詳細に説明する機会を与える。それがこの人には仕事に対する動機づけとなる。また、それであなたとの信頼関係も強固になるはずだ。
- たとえ同意できなくても、この人の意見には真剣に耳を傾ける。この人独自の観点で考え抜いた結果だからだ。
- この人は仕事の精確さを何より重要視する。この人にとっては、精確に仕事をやり遂げることのほうが、締め切りを守ることより大切なのだ。だから、締め切りが近づくと、仕事を精確に終わらせるのに必要な時間はちゃんと確保できているかどうか、そのつどチェックするといい。
内省を強みとする人の活かし方
- この人にとっては考えることこそエネルギーの源なので、その点を大いに活用するといい。たとえば、急に何かをしなければならなくなって、その理由を従業員に説明する必要が生じたときには、この人の助けを借りるといい。その事柄に関するすべての点を考慮して、だれもが納得する説明を考、えてくれるはずだ。
- ためらわずこの人の思考力の真価を問うこと。過小評価されたと思っても、この人はまったく意に介さない。それどころか、注目されていふ加しであると考え、さらにやる気を起こす。
- まとまった時間をつくり、考えることにだけ集中するよう勧める。ただ考えているだけでは何も生み出せない人もいるが、この人はちがう。思考力がより鋭くなり、本人の自信も増すようになる。
- 書籍や記事や企画案などに評価を与えなければならないときには、この人にも読んでもらい感想を尋ねる。この人はまずまちがいなく活字の虫である。
- この人の強みについては細かい点まで話し合い客観的な眼を持たせるようにする。内省や自己発見に愉しみを党える人なのだ。
- 考えていることを同じ部内の人たちに伝える機会を与える。そうすることで、この人の思考はより轍密に、より明確なものになる。
- 活発性にすぐれた人と組ませると、その人がこの人の考えやアイデアを行動に移すあと押しをしてくれるだろう。
個別化を強みとする人の活かし方
- 数多くのポジションにそれぞれだれを据えるか決定する人事会議には、この人が欠かせない。
- 候補者一人ひとりの強みと弱点が冷静に判断できるからだ。
- 企業の生産性向上のための手助けもこの人から借りるといい。だれに対しても強みと弱点を基準に適材適所を考、えてくれるはずだ。
- 自らの強みを活かしている従業員に相応の給与を支払うための能力給システムづくりにも参加してもらう。
- 何を考えているのか把握しづらい従業員がいるときには、この人の洞察力に頼るのも悪くない。従業員の眼から見た世界を提供してくれるだろう。
- ある従業員の仕事ぶりに問題を感じたら、どのような手が打てるか、意見を求める。その従業員に対する適切な対処法を考え出してくれるはずだ。
- 必要に応じて、社内の研修を担当させたり、少人数の新入社員の教育係を任せる。この人は一人ひとりに適した指導法を見きわめる能力に長けている。
- さらに個別化以外にもきわだった資質はないか探る。成長促進やアレンジにもすぐれているようなら、管理職に適した能力も備えているはずだ。また、指令性と社交性にもすぐれているようなら、見込みのある客を常連客にするといったことにおいても才能を発揮してくれるはずである。
着想を強みとする人の活かし方
- この人は独創的な発想を持っている。だから、そうした発想が評価される部署に配属すべきであることはいうまでもない。
- 特に企画の面で秀でた才能を発揮する。販売戦略、市場キャンペーン、顧客サービスに関する問題処理、新製品の企画など、どんな分野であっても、企画立案の段階でこの人の才能を最大限に活用することだ。
- 企画を立てること自体がこの人の成長の糧となる。企業が予定している企画のアイデアを提示しておくだけで、意欲的にその仕事に取り組み、さらに自らのアイデアを見直し、発展もさせていくことだろう。
- 最も大切な顧客たちと共有できるような有益なアイデア、見識を思いつくよう促す。企業のほうからなんらかの考えを提供すると、顧客ロイヤルティーのレベルも向上するということが、ギャラップの調査によっても明らかになっている。
- この人はことばが持つ力を愉しんでいる。だから、何かのコンセプトにしろアイデアにしろパターンにしろ、それらを的確にとらえたことばを思いついたときには、伝えるといい。着想の刺激になるはずだ。
- この人は物事に一貫性がないと納得できない。だから、決定を下すときには時間を割いてでも一つひとつの決定が共通の理論や概念から生まれていることを説明したほうがいい。
- 個々の決定がそれらを超える概念にそぐわないとき、これは例外であるとか、一つの実験であるとか、必ず説明をしておくといい。説明がないと、企業が支離滅裂状態に陥っているのではないかと心配しはじめるのがこの人の性格だ。
収集心を強みとする人の活かし方
- 天性の収集心を活かし、企業にとって重要な問題を調査させる。この人は調査を通じて知識が増、えることに喜びを党えるタイプだ。
- 大規模な調査を行う部署に配属する。
- 収集心以外のきわだった資質にも限を向ける。〈成長促進〉にもすぐれているようなら、指導者や教育係としても手腕を発揮し、実話や寓話を織り交ぜた求心力のある指導をしてくれること請け合いである。
- 常に企業内のニュースを伝、える。内情に通じている自分に満足を党えるタイプだからだ。だから、きっと読みたがるだろうと思われる本や記事や書類は、できるだけこの人の子に渡るよう心掛ける。
- インターネットを積極的に利用させる。必要と思われる情報はすべて集めてくれるだろう。集めた情報はすべてが即座に役立つとはかぎらないが、情報収集はこの人の自尊心を高めるのに必要な作業なのである。
- 集めた情報を蓄積するシステムづくりを促す。システムが完備していれば、ときに応じて必要な情報を確実に得ることができる。
- 会議に出る際には必ずこの人に情報を求める。そして、折を見て「きみにはわれわれが必要とする情報がはじめからわかっているみたいだね。しょうじきなところ、驚いている」といったような賞賛のことばをかける。
参考文献