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PS4、Switchで使える格安のUSBキャプチャーボードがヤバくておすすめ

PS4、Switchで使える格安のUSBキャプチャーボードを購入した結果、コスパ最高でヤバいキャプチャーボードだったので紹介していきます。

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この記事は動画で紹介しています。こちらのほうがわかりやすいと思います。

PS4,Switchでゲーム実況に必要なもの

ゲームで稼ぐといったらやっぱりゲーム実況ですよね。
ゲーム実況に必要なものを簡単に紹介します。

必要なものは、

  • ゲーム機
  • パソコン
  • 高速インターネット回線
  • マイク
  • キャプチャーボード

です。

ゲーム機はPS4とかスイッチとか、配信したいゲームが動作するゲーム機です。

ゲーム機の映像と音声をパソコンに取り込む為のアイテムがキャプチャーボードです。
ケーブルをゲーム機とキャプチャボードにつなげて、キャプチャーボードとパソコンをUSBで接続するタイプが多いです。

プレイステーション4の場合、配信機能が搭載されているのでキャプチャボードは必要ないかもしれないですが、スイッチの場合、配信機能が搭載されていないのでキャプチャーボードが必須です。

次はパソコン。
キャプチャーボードで取り込んだ映像や音声をパソコンで受信してインターネットの配信先に送るために必要です。

次は、高速インターネット回線。
最近のゲームはフルHDと高画質のゲームが当たり前です。
高画質だと高速なインターネットが無いと、安定的に映像を送ることができません。

あとは、自分の音声を組み込みたかったらマイクが必要です。
意外とゲーム実況に必要なものが多いのがわかります。

キャプチャーボードとは

その中でもキャプチャーボードは、映像をパソコンに取り込むことができる重要なアイテムです。

PS4だと配信機能や録画機能が搭載されているので、必ずしも必要というわけではないですが、配信画面をもっと凝ったデザインにしたいとか、編集してもっと面白い映像にしたいなら、PS4本体の機能では十分とは言えず、パソコンで編集したくなります。

編集するためにはキャプチャーボードで映像を取り込んでパソコンで編集したほうが便利です。

ニンテンドースイッチには配信機能や長時間の録画機能は搭載されていないので、キャプチャーボードが必要です。

価格は大体1万~4万くらい。価格帯に大きな開きがあります。

機能が様々で、出来ることに幅があるから価格に差がでてくるわけです。

デスクトップだけに使えるタイプや、ノートPCにも使えるタイプ、単独で録画できてパソコンを必要としないタイプなどあって、機能が沢山搭載されているものや、高画質や4K対応などに対応している高機能製品は価格が高い傾向にあります。

人気のキャプチャーボード

人気のキャプチャーボードの定番機種といえば

Elgato製、AverMedia製、そしてI-O DATA製キャプチャーボードが人気機種でビデオキャプチャーボードの定番製品です。

HDMI接続できる製品は安くても1万円台以上で、おおよそ2~3万円くらいで買えるものが多いです。

アマゾンで人気のキャプチャーボードを調べてみると1位と3位に見たことない製品がランクインしています。

1位にChilison HDMIキャプチャーボード 2378円、3位にKINGONE HDMIキャプチャーボード 2299円、どちらも2千円台で買える超格安キャプチャボードです。

赤白黄色の端子で接続するI-O DATAの機種もで3291円なのに、HDMI接続で2千円台です。
圧倒的な低価格ですよね。

今回は、このビデオキャプチャーボードがヤバい不具合を持っていたので紹介していきます。

今回の製品

今回購入したのはこちら、

タイトル長すぎ。

価格は 2378円

クーポン適用で20%オフなので、ざっくり1900円くらい。

2000円以下で買えちゃうキャプチャーボードです。

定番のElgato製だとだいたい2万円くらいなので、ざっくり1/10以下の価格で買えちゃうわけです。

価格をみたら、絶対安物買いの銭失い路線の動画になりそうな感じですよね。でも、実はこの製品はけしからん製品ということがわかりました。

この後、紹介していきます。

製品外観、開封

早速開封していきましょう。

ビニール製の袋で梱包されています。

袋の上から触ってみた感じだと、中の製品には緩衝材は入っていない感じです。

power your life よくわからないけど、力を与えられるような、与えられないような。

裏をみると何やら注意書きがいっぱいかかれています。

注意とかリサイクル的なことが書いているっぽいけど、英語読めないので無視することにします。

バーコードのラベルに製品名が書いています。

Chilison HDMIキャプチャ、OBS Studio対応電源不要、新品~

中華製品のお約束。よくわからない製品名です。

Chilisonキャプチャーボードと呼ぶことにします。

製品を取り出してみます。

取説と本体だけですね。

他は何も入っていません。

製品はこんな感じ、片側はUSBになっていて、もう片側のINPUTと書いている側にHDMIケーブルを接続するタイプになっています。

Video Capture HDMIって書いています。

HDMIを接続する本体側は、アルミみたいな金属製になっています。

キャチャーボードって、どの製品も熱を持ちやすいので、放熱設計になってる感じですね。

ケーブルはすごく短いので、距離が足りない場合は、USB延長ケーブルが必要になります。

USB端子は、青色になっているのでUSB3.0かとおもいきや、取説にはUSB2.0とばっちり書かれています。

製品仕様

それでは製品仕様をみていきます。

HDMIからは入力で4K解像度30Hzまで対応

キャプチャ側の出力はフルHDの30Hzまで対応しています。

色深度は8/10/12bit対応

USBビデオクラス仕様に準拠

外部電源不要

Windows, Android, Mac OSに対応

Windowsだけで無く、MacやAndroidにも対応しているのはめずらしい

ドライバや再生ソフトは付属しません。

Windowsパソコンだと挿したら直ぐに認識して使えるようになります。

再生ソフトが付属しないので、フリーソフトOBSを使うことで使用できるようになります。

必要なPCのスペックは割と低め。

古いパソコンでも動く可能性は高い

とはいっても配信や録画をしようとするとハイスペックなパソコンが必要になります。

後から配信録画ソフトOBSのセットアップの手順も紹介しますね。

サクラレビューの結果

どう考えても怪しすぎる、この製品。

サクラレビューの判定サイト、サクラチェッカーで調べてみました。

サクラ度は90%圧倒的注意度数。

価格、製品、ショップ情報、が95%危険と判定されています。

この結果からみると、ロクな製品でもなさそう。

安物の銭失いパターンになってしまう、そんな感じですね。

サクラレビューがいっぱいなのに、人気ランキング1位って結局良い製品なのか、良くない製品なのかわからないですよね。

人気につられて買うと痛い目を見るパターン、そんな感じがする製品です。

結局、どっちなんだろうね?

実際に使ってみて確かめていくことにします。

ハードウェアセットアップ

USBをPCに差して、片方にHDMIケーブルを差し込むだけ。

ゲーム実況する場合はHDMIスプリッタが必要です。

HDMIスプリッタはHDMIの信号を分岐する装置のこと、信号を分岐させて一つをテレビへ、もう一つをキャプチャーボードへ接続します。

HDMIケーブルは3本、それとHDMIスプリッタが別で、必要になるので準備しておきましょう。

HDMIスプリッタで分岐しないで接続すると、キャプチャはできるかもしれないですが、パソコンの画面を見ながらゲームすると、映像の遅延があるのでタイミングがシビアなゲームだと、ゲームにならないです。

FPSとかアクションゲームだとHDMIスプリッタは必須。RPGくらいならHDMIスプリッタが無くても大丈夫かもしれません。

キャプチャボードをお試しで買ってみて、満足できそうならHDMIスプリッタをかうのもアリです。

ソフトウェアセットアップ

OBSのセットアップは簡単です。

「ソース」から「映像キャプチャデバイス」を選んで

「デバイス」を「USB Video」に設定

下の「音声出力モード」を「デスクトップ音声出力(WaveOut)」を選択

「音声デバイス」を、自分の使用環境に合わせたデバイスに設定します。

私のデスクトップ環境の場合「デジタル オーディオ インターフェース」でした。

これで、キャプチャできるようになっているはずです。

うまく出来なかったら、設定を見直したり、再起動を試してください。

録画設定

このキャプチャーボードはあくまでも映像を取り込むだけ、録画や配信するためにはパソコン側でエンコードする必要があります。

私の例を紹介します。フルHD30Hzで録画する設定です。

「設定」を開いて「出力」を開いて

「録画」で「録画フォーマット」を「mp4」

「エンコーダ」を「NVIDIA NCENC H.264」

「レート制御」を「CBR」

「プロファイル」を「high」

次は「映像」で

「出力解像度」を「1920x1080」

「FPS共通値」を「30」にしておきます。

あとは「OK」を押せば設定が保存されます。

この設定でゲームを録画した映像がこちら

ほとんど問題無く録画できています。

NVIDIA NCENCといってビデオカードを使ったエンコードしていますが、CPUを使ったx264を使うと画質が良くなる可能性がありますが、ハイスペックなパソコンが必要になります。

ざっと5時間くらい連続録画しても映像がみだれるとか、そういった問題なし。

10時間くらい使い続けてみましたが、本体が熱くなったりキャプチャ出来なくなったりはしなかったので、安定して映像と音声をキャプチャできているようです。

問題点

細かくみていくといくつか問題点があります。

テレビの映像に対してパソコンの映像は少し遅れる

USB2.0接続のキャプチャーボードにありがちなのが、映像の遅延です。

テレビとパソコンを横並びにするとわかりやすいんですが、コンマ何秒かパソコンでの映像が遅く表示されます。

これが、HDMIスプリッタでキャプチャーボードとテレビの信号を分けないといけない理由です。

データレートの高いUSB3.0だとこの問題が解消される可能性があります。

映像と音声が少しズレる

映像に対して、音声が0.1秒くらい、ほんの少しですが遅れるような感じがあります。

原因ははっきりしませんが、仕様といえば仕様。録画するときに音声の同期オフセットをしてあげると改善する可能性があります。

ちょっと、気になる程度なので深くは追求しないことにします。

当たりロットUSB 3.0とハズレロットUSB2.0がある

実は同じ製品の中でも新しいUSB3.0のロットと古いUSB2.0のロットがあるみたいです。

私の場合、見事に古いハズレを引いてしまったわけです。

USB3.0を試したい。

でも同じ製品を買って、キャプチャーボードガチャを引くのは嫌なので、別のUSB3.0のキャプチャーボードを購入しました。

別のキャプチャボード

それがこちら

この製品は、見た目はUSBメモリみたいな形状で、直接パソコのUSBポートに接続するタイプです。

ケーブルの取り回しが難しい場合は、付属のUSBの延長ケーブルでなんとかするタイプの製品です。

この製品も同様にUSB3.0と書かれていますが、「60fps高速記録&遅延なし」と、はっきりと謳われているのがポイント。

さっきの製品がフルHD30Hzだったのに対して、この製品は60Hzですからね高速通信できる可能性があるわけです。

サクラチェッカー結果

サクラレビュー判定サイト、サクラチェッカーで見てみると

サクラ度は圧倒的99%。

価格、製品、ショップ情報、レビュー分布、履歴、それらが95%、圧倒的危険判定です。

もう買った後なんだから仕方ない、ポチった後に見たので、これは正直失敗したかなと思いました。

製品外観の比較

製品の外観をみていきます。

外の袋は、Chilisonと全く同じ。ラベルだけ違います。

製造元は同じなんじゃないかと思えるレベルです。

取説は、書き方が同じだけど仕様が違う

こっちの製品は入力は最大4K@60Hz、出力は最大フルHD@60Hzと書かれています。

他はパッと見同じ。最大動作電流や動作温度が違う感じ。

ハード、ソフトのセットアップ

ハードウェアとソフトウェアのセットアプはChilisonのものと全く同じ手順でできます。

ここまで同じだと、同じ製品を2つも買ってしまったのではないかと、疑うレベルで同じです。

本当にUSB3.0なのか?

取説に、USBビデオ3.0規格に準拠と書いているので、信じることにします。

録画してみよう

では、早速1080p60で録画してみます。

残念ながら1080p60で録画はできませんでした。

何度60fpsで設定しても60fpsで録画できません。

60fpsだとテレビで表示されているヌルヌルしている感じで動画が動きます。

ぬるぬる動いていないので30fpsですね。

いろいろ設定をためしてみましたが、いいところ1080p30が限界といったところです。

テレビとの遅延も解決されず、パソコンの映像が遅れているのでUSB3.0の効果が無いですね。

同じような製品を買ってしまうなんて、安物買いの銭失いです。

やってしまいました。

Androidで動かす

気を取り直してAndroid動くかどうか試してみます。

Android端末、例えばスマホに接続するにはUSBーUSB-C変換アダプタやUSBハブが必要です。

今回はUSBハブ経由でAndroidスマホと接続します。

スマホ側では視聴するアプリが必要になります。

Webカメラを接続出来るアプリがいくつかあるので、それをインストールします。

今回は、USBカメラっていうアプリを使っています。

アプリを立ち上げたらスマホでキャプチャー出来ていることがわかります。

確かにAndroidで動くことがわかりました。

古いタブレットにキャプチャーボードを挿して、タブレットを外部モニター代わりに使えるようになると、使わなくなったタブレットの有効活用になるかもしれないですね。

その場合は、充電しながらキャプチャしないといけないので、外部電源に接続できるUSBハブが必要になります。

外部モニターとして使うのはなんだかロマンがありそうですね。

ホントのヤバいところ

このクーポンを使って大体2000円以下で買えちゃうこの価格、そしてフルHDの30fpsで録画出来るキャプチャボード。

これだけでも、十分激安でコスパが高すぎるヤバいキャプチャーボードなんだけど、

ここからがホントのヤバいところ

Fire TVとかChromecastとか、動画配信サービスをテレビで視聴できるストリーミングデバイスのコンテンツって簡単に録画が出来ないように、コピーガード機能がついています。

大手キャプチャーボードメーカーのキャプチャーボードに繋げてると、真っ黒とかエラーメッセージがでて映像が見えないような仕組みになっています。これが、普通です。

ですが、このキャプチャーボードにストリーミングデバイスを繋げると、

見えてはいけないものが見えてしまう不具合があります。

このままOBSを使って録画することも可能になってしまうという、とんでもない不具合があるわけです。

HDMIスプリッタを使ってゴニョゴニョする方法は聞いたことがあるけど、何もしなくても映ってしまう不具合なんて聞いたことないですね。こういう使い方はやめましょう。悪用厳禁です。

まとめ

  • サクラレビューが多いと判定されるキャプチャーボード
  • 問題なくOBSで簡単にHDMIキャプチャーできる
  • 最大でフルHD 30fpsでキャプチャ可能
  • エンコード機能は搭載していない
  • USB 2.0と3.0どちらも機能的にほとんど同じ
  • 価格は2000円代で大手メーカーキャプチャーボードより安い
  • 耐久性は不明(まだ壊れてない)
  • 見えてはいけない映像がみえてしまう不具合を持っている
  • フルHDでキャプチャするならコスパの高いキャプチャーボード

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  • この記事を書いた人

桜島

三度の飯よりレビューが好きなブロガー&YouTuber。 ガジェット、通信機器、半導体関連の有益な情報や体験を発信しています。

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