本や書類を見たままで手軽に録画したい!そんなことは思いませんか?
書画カメラをご存知でしょうか?主に書類や本をPCに取り込む為に使用します。見たままをそのままPCに取り込むことができるカメラです。
スマホやスキャナと違って、手ブレが無く、スキャナのように場所もとらない便利な機器です。
本の場合、見開きで本を開いてそのまま撮影できるのが特徴で、ドキュメントスキャナのように、本を裁断して一枚一枚の紙にする必要が無いので、本を傷つけること無くPCに取り込むことができます。
今回は、教育や会議関連に得意のメーカーIPEVO社のHDMI内蔵書画カメラをレビューする機会に恵まれましたので、ご紹介したいと思います。
開封レビュー
まずはパッケージを開けてみます。両手に抱えるくらいの大きさで、ざっくり1Kgくらいの重さがあります。内容物はクッション材で仕切られしっかりと保護されています。
上の段には台座、ケーブル、ドライバーがしまえるようになっていて、下段には本体部分が収納できるようになっています。
キッチリと内容物を片付けられるようになっているので、使わない時はこの箱に入れて保管しておくのにも良さそうですね。
台座のネジを取り外さないと行けないのが収納時に気をつけるところです。
内容物は以下のとおりです。
- 本体
- 台座
- ケーブル
- ネジ
- ドライバー
- 簡単な組み立て手順書
組み立て手順書には台座と本体をネジで取り付ける方法が絵で解説されています。
台座の取り付けは、台座の下からネジを2箇所付けていきます。難しいことはありませんでした。
外観レビュー
それでは外観を見ていきます。回転できる場所は、コントロールパネルとカメラを繋げる為に、3箇所回転できるようになっています。
カメラの横にはLEDライトがあり、暗い場所でも撮影可能になっています。
アームの角度は自由度が高く、殆どの角度の撮影が可能なようです。真上の撮影はアームの角度的に難しい仕様になっています。実質真上を撮ることは無いので十分といえます。
本体を見ていきます。本体側にボタンは集約されています。
- 上から順に
- ライトボタン
- フィルターボタン
- 回転ボタン
- 拡大ボタン
- 縮小ボタン
- 露出+
- 露出ー
- フォーカス/オートフォーカスロック
- 電源ボタン
ボタンは押しやすい大きさでボタン名と絵で表示されているのでわかりやすい仕様になっています。また、カメラ部分に全くボタン類が無いので、カメラの高さを合わせた後の操作は本体のボタンか、PCのコントロールパネルだけで操作することになります。
もう片側にHDMI出力ポートとUSBポートがあります。HDMIとUSBはどちらか1方だけ使える排他式になっています。HDMIを繋いでいるとUSBは給電機能だけ機能します。ここは、どちらとも使える方が便利な気がします。
アームはプラスチックで軽量化しつつもシッカリとしています。頑丈な作りになっていると感じます。
電源ボタンはボタンでは無くスライド式になっているので使わない時はOFFにすることができます。HDMI接続した時に使わない時はOFFにするような使い方ができます。
アーム部分に注目して見ていきます。カメラ部分のアームは180度回転ができます。コントロールパネルとアームとの角度はざっくり135度くらい傾けることができます。
真下のモノを撮影するだけで無く、人や、黒板、ホワイトボードを撮影 するのにも良さそうです。
大きさや重さを見ていきます。本体の高さはおおよお30cm、重さは989gで、およそ1Kgです。カメラの高さは最短距離8.5cmくらい、最大高さで43cmくらいの高さまで撮影が可能です。フォーカスもキッチリとれます。
1kgのカメラは手で持つと重いと感じますが、撮影する時は机に置いて手ぶらで撮影することになるので、1Kgの重さは安定感があって良いです。
テレビにHDMI接続でモノ撮り
テレビにHDMI接続してモノ撮りしてみます。今回はSONYのUSBメモリを撮ってみました。
テレビにはHDMI接続して、USBポートにスマホ充電器用のACアダプタと取り付けると使うことができます。ここでUSBは通信用ではなく電源用に使われます。
左上はテレビにHDMI接続して撮影しています。最短距離で撮影してもフォーカスできるのでシッカリと質感が撮影ができます。
内蔵のライトがすごく便利で、ちょっと暗くてもライトを点けると明るくなってしっかりと様子が撮影できます。今まではモノ撮り用にライトも必要で机の上がごちゃごちゃしてましたが、この書画カメラだと拡大した撮影用のライトは不要になりますね。
距離をとった撮影だと内蔵ライトの光量では足りないので他にライトが必要になります。
PCで撮影
PCでの撮影ではメーカーのサイトから無料ダウンロードできるIPEVO Visualizerの他に汎用のソフトウェアも使えるようになっています。例えばOBSやSKypeにも対応しています。用途の幅が広がって便利ですよね。
対応ソフトウェアの例
- IPEVO Visualizer
- Camtasia
- GoToMeeting
- Google Hangout
- OBS
- Skype
画像では純正のIPEVO Visualizerを使用してみました。動画撮影の他、フィルタ、回転、ズーム、露出、フォーカス、タイムラプスまでサポートしていて必要な機能は盛り込まれています。
いろいろ撮ってみよう
USBメモリ(モノ)、取扱説明書(書類)、手のひらを撮っています。
モノ撮りは近く寄るとプラシチックの質感までわかるくらい鮮明にわかります。
書類は最短距離でも、文字がはっきりと読めるレベルで撮れるのはびっくりします。スマホやデジカメと違って、手ブレがないのでバッチリと保存できるのは強みですよね。
最大でA3サイズの書類も撮影可能なので本の大切なページを綺麗に撮影したい時に便利です。
手のひらを撮影してみました。本当は指先まで撮影していたんですが、指先の指紋まで撮影できるような撮影精度だったので手のひらにしました。指紋までくっきりと撮影できるのはスゴイ!ちなみに最大解像度は800万画素相当で、3264x2448くらいで撮影できるようです。このくらいで撮影出来れば十分な画質だと思います。
まとめ
HDMI出力が付いていて、テレビやプロジェクタでも出力できるようになっていてPC不要でモノや書類を画面出力できるのは非常に便利です。大学の研究室や講義でこのカメラがあれば詳細な映像を伝えることができる素晴らしい機器だと思います。(私が学生時代にこのカメラがあればもっと良いレポートが書けたかも?)
本体の安定性やアームが頑丈になっているのが好印象で、なかなか壊れたりしなさそうな感じがしました。ケーブル類も極力本体内に内蔵させようと取り回しを工夫しているので好感が持てます。本体にあるケーブルが全て本体内に収納できればスッキリとしたデザインになりそうです。
ここが惜しい
HDMI出力ができてPCレスでテレビやプロジェクタに出力できるようになりました。ここで欲しかったのが撮影ボタンです。PC無しでも撮影できるようになると、もっと良くなると思います。
電源はUSBから供給されるのでモバイルバッテリーからでも動作が可能でした。モバイルバッテリーと本体単独撮影機能があれば、PC要らず、場所問わずに撮影が可能になって本当にどこでも撮影できるようになれば最高です。
使い込んでいくうちに、様々な使い方ができそうなので今後も、記事でご紹介していきたいと思います。