No圏外！SIMフリー版iPhone5を買う前に知っておこう電波のはなし

相変わらずiPhoneが発売されると「予約」、「行列」、「予約受付中」、「ソフトバンク」、「au」などののキーワードが飛び交いますね。国内キャリアを選ぶのも悪くないですが、SIMフリー版を購入したいと考える人も少なくないでしょう。私のIPhone4Sは初めてのSIMフリー版です。端末代金を一括で払う必要があるため尻込みしてしまいます。しかし、MVNO業者を選べるし、キャリアの2年縛りが無いし、何より端末代金一括払いなので残債が無いのが気持ちいい！いつでも自由に動けます。今回はSIMフリーiPhone5を狙っている人の為の電波についての調査と考察を紹介します。

iPhone5はFOMAプラスエリアを活用できない

既にSoftBankとKDDI auからiPhone5が発売されているのでそれぞれSoftBank版、KDDI au版、NTT docomoはSIMフリー版のiPhone5を使った場合の電波の掴み状況です。3Gの電波には2Hz帯と800MHz帯があります。SoftBankはプラチナバンド、KDDI auは新800MHz帯、NTT docomoはFOMAプラスエリアと呼んでいます。情報を集めた結果としてはNTT docomoだけLTEに未対応です。これだけならNTT docomoからiPHone5を発売されていないので理由は想像できます。しかし、NTT docomoの強みであるFOMAプラスエリアの電波を掴まないようです。都市部ではほとんど2GHz帯なので問題ありませんが、地方や田舎だとFOMAプラスエリアが生きてくるので痛い結果です。

-	SoftBank	KDDI au	NTT docomo
LTE	○	○	×
3G 2GHz帯	○	○	○
3G 800MHz	○	○	×

SIMフリー版iPhone5でNTT docomoのFOMAプラスエリアを掴まないのはワザと？

Appleから発売された歴代3G対応デバイスとNTT docomoの電波対応をまとめました。左から古い順に並べています。iPhone4SまではFOMAプラスエリアに対応していたのですが新しいiPadやiPhone5はFOMAプラスエリアの電波を掴まないようです。直近で発売されたデバイスはFOMAプラスに対応していないことがわかりました。これって今後発売されるiPad miniやiPhone5Sも続く？

-	iPhone3GS	iPad	iPhone4	iPad2	iPhone4S	new iPad	iPhone5
LTE	-	-	-	-	-	×	×
3G 2GHz帯	○	○	○	○	○	○	○
3G 800MHz帯	○	○	○	○	○	×	×

そもそも電波を掴まないのは仕様？

ハード仕様的に対応していないのか、ソフト仕様的に対応していないか調べてみました。下記は3G対応機器で対応している通信規格をwikipediaから抜粋したものです。NTT docomo FOMAプラスエリアはUMTS850です。iPhone4Sだけでなく現在FOMAプラスエリアが利用できないiPhone5や新しいiPadも仕様上対応しているようです。このことから予想、いや想像してしまうのがAppleによりなかなかNTT docomoから販売させてもらえないのでワザと通信出来ないようにしているのではないかと思われます。iOSのアップデートで突然対応するかもしれないのですが今の状況としては見込は薄そうです。

iPhone4Sの対応3G通信規格

UMTS/HSDPA/HSUPA(800 850 900 1,900 2,100 MHz)

iPhone5の対応3G通信規格

UMTS/HSDPA+/DC-HSDPA (850, 900, 1900, 2100 MHz)

新しいiPadの対応3G通信規格

UMTS (W-CDMA)/HSPA/HSPA+/DC-HSDPA(850, 900, 1900, 2100 MHz)

それでもSIMフリー版iPhone5は欲しいぞ！

いくらFOMAプラスエリアに対応していないといっても普段使いであれば基本的に2GHz帯をつかんでいれば問題無いし、NTT docomoのMVNOを使って格安の通信環境を使うことができます。もちろんNTT docomoでも使えます。Xiを使えないのは残念ですが、そもそもLTEのエリアって狭いですがらね、あまり恩恵は無さそうなので2GHz帯でも十分魅力的です。