近々フルハイビジョン対応ビデオカメラを買う予定があります。最近は内蔵フラッシュメモリとSDカードの2種類のメディアに記録するのがトレンドのようです。内蔵フラッシュメモリはメーカー側で書き込み速度のテストを合格したものしか出荷しないので書き込み遅延等の問題は起きにくいと思います。しかしSDカードはユーザー側で選ぶことができるのですがメーカー、容量、サイズ、Class、実測等選ぶのが大変です。幸い最近はSDHCカードの価格がお手頃になってきているのでSDHC規格では最大容量32GBでも安く買えます。しかしClassに対しては表記と内容がわかりにくいので、ADATA SDHCメモリーカード 32GB Class10を実際に買って確かめてみました。
私が買ったのがADATA SDHCメモリーカード 32GB Class10です。私にとっては初めての32GB class10 SDHCカードです。microSDHCはスマホ向けに売れているので価格はmicroSDHCの方が若干安い傾向です。ビデオカメラで使うのが目的なのでSDHCカードにしました。
SDHCのクラスとは?
まずはクラスの定義をWikipediaで検索してみると、下記のように定められています。
定められた単位の未使用領域(=汚れ率0%のAU)に定められた記録方法で書き込みを行ったとき
- Class 2: 2MB/sec (16Mbps)
- Class 4: 4MB/sec (32Mbps)
- Class 6: 6MB/sec (48Mbps)
- Class 10: 10MB/sec (80Mbps)
それでは実測を測定します。SDHCカードはUSBアダプタ経由で測定しています。
CrystalDiskMark
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CrystalDiskMark 2.2 (C) 2007-2008 hiyohiyo
Crystal Dew World : http://crystalmark.info/
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Sequential Read : 17.699 MB/s
Sequential Write : 15.323 MB/s
Random Read 512KB : 17.503 MB/s
Random Write 512KB : 5.658 MB/s
Random Read 4KB : 3.494 MB/s
Random Write 4KB : 0.961 MB/s
Test Size : 100 MB
::Comment::ADATA SDHCメモリーカード 32GB Class10
納得できないくらい遅ければSDHCカードをPC内蔵のSDカードスロットで実測しようと思いましたがシーケンシャル10MB/s以上の書き込み速度が出ています。
フルHDビデオカメラに使えるのか?
実際に買いたいと思っているビデオカメラはSONYのHDR-CX270Vです。この機種の最高画質設定で必要な書き込み速度は下記のようになっています。
- ハイビジョン画質 PS:約28Mbps
理論上クラス4で十分ということになります。しかし粗悪なSDHCカードだと、この書き込み速度が出せないことが多いです。ADATAのSDHCカードの実測ベースで問題なさそうです。書き込み速度が気になったきっかけは下記記事でした。
メーカーとClassで比較しています。貴重な実験結果です。8GBのclass 6と10では速度に大きな差は無いようです。class6と10を同一プロセスで作って品質で2つに分けているんでしょうね。最近Class6は見かけなくなったので品質が上がってきたのでしょうかね。