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iPhone4Sには乗り換えたかい?余ったiPhone3GSを有効活用!iOS5のiPhone3GSをモバイルルータにしてみたよ

iPhone4Sの発表と共にiPhone3G/3GSユーザーへお得なキャンペーンが実施されました。残債がチャラ。一括購入済みの場合は6000円割引です。このキャンペーンのおかげで多くのiPhone3G/3GSユーザーがiPhone4Sに流れると予想されます。当然今まで使っていたiPhone3GSは電話として使わなくなるのですがiPod touchとして使うのも手です。しかしせっかくだから使い道を考えてみようというのが今回の趣旨です。今回はiPhone3GSをモバイルルーターとして使う方法です。しかも現時点で最新のiOS5を使いつつテザリングをするのが目的です。以前にもiPhone3Gをモバイルルーターにする記事を書きましたが今回はiPhone3GS編です。

注意点

下記内容はiPhoneの脱獄を前提にしています。脱獄はAppleでサポートされていない不正改造行為(違法じゃないよ)です。自己責任でお願いします。このバージョンの脱獄ツールではいわゆる紐付き脱獄です。(iPhone3GS旧ブートロムを除く)iPhoneの再起動をすると再脱獄が必要になります。

環境

  • 機種: iPhone3GS (旧ブートロムタイプ)
  • バージョン: iOS 3.1.1 → iOS5.0にバージョンアップして使う
  • モデムファームウェア: 5.11.07 (別名ベースバンド。以降BBと呼ぶ)

準備

カスタムiOS5の作成
通常iOSをアップデートするとBBもアップデートされる場合が多いです。Ultrasn0wでSIMフリー化できるBBのバージョンは新し いものには対応していないのでUltrasn0wに対応した古いバージョンのBBのままにしておく必要があります。redsn0wではBBを そのままにしておいてiOSだけバージョンアップできる機能があるので、それを活用します。方法については下記サイトを参考にさせて頂きました。

  • iOS5搭載のiPhone3GS(04.26.08-06.15.00)を脱獄&Ultrasn0wでアンロックする方法! - Jailbreakers.Info-iPhone脱獄情報-
  1. Redsn0wを起動。「Extras」を選択。
  2. 「Custom IPSW」をクリック。IPSWファイルを選択。
  3. 元のファームウェアと同一ディレクトリにカスタムファームウェアが生成される。

方法としては簡単な手順ですね。

iPhoneをDFUモードにする
先ほど生成したカスタムファームウェアをiPhone3GSにインストールします。まずはDFUモードに入る必要があります。「Pwned DFU」を選択します。DFUモードに入る前にMacとUSBケーブルで接続してiPhoneの電源を消しておきましょう。電源を切った状態から下記手順を実行します。

  1. 電源ボタンを押す(2秒間)
  2. 電源ボタンを押したままホームボタンを追加で押す。(10秒間)
  3. 電源ボタンだけを離す。(5秒間)

うまくいけば、りんごマークが表示された後、画面には何も表示されなくなります。

カスタムiOS5のインストール
iTunesからカスタムファームウェアをインストールします。iTunesを立ち上げて、デバイスからiPhoneを選択してoptionキーを押しながら復元をクリック。カスタムファームウェア(IPSWファイル)を指定する。
あとは出来上がるのを待つだけです。以後の手順は一つ一つのステップ毎にiPhoneの再起動をしておきましょう。悩まなくて済むので。

ultrasn0wのインストール
ultrasn0wはSIMアンロックできるアプリです。比較的古いバージョンのBBに対応しています。Cydiaからultrasn0wをインストールします。iPhoneを再起動しておきましょう。

Cydiaは頻繁に落ちる場合があります。Cydiaを使う時は環境言語を英語にしておきましょう。私はこれでハマりました。

OpenSSHのインストール
認証回避ルーチンアプリを適用できるようにOpenSSHをインストールしておきます。これもCydiaからインストールします。

認証ルーチン回避アプリのインストール
plistファイルの設定内容を反映できるように認証回避アプリをインストールします。Cydiaからレポジトリを追加します。Cydia  → Manage → Edit → Addから下記内容を入力します。

続いてCommCenterClassic patch for iOS 5 Beta/GMをインストールします。再起動しておきましょう。

plistの編集準備
iPhone内のファイルを書き換えます。必ずバックアップをとった後に作業をしてください。ファイルの変更は下記のソフトを使います。

iPhone内へのファイルアクセスは下記ソフトを使ってアクセスしましょう。

書き換えるファイルは下記です。必ずバックアップをとってから編集します。

  • /System/Libarary/Carrier Bundles/iPhone/SoftBank_JP.bundle/carrier.plist

編集内容は下記サイトを参考にさせていただきました。(ほとんどそのまんま)

carrier.plistの編集
下記赤太字の部分を追加します。

<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
<!DOCTYPE plist PUBLIC "-//Apple//DTD PLIST 1.0//EN" "http://www.apple.com/DTDs/PropertyList-1.0.dtd">
<plist version="1.0">
<dict> <key>ASCIIFileNameRequired</key> <true/> <key>AllowEDGEEditing</key> <true/> <key>AllowMMSCEditing</key> <true/> <key>AllowMMSEditing</key> <true/>   <key>CarrierName</key>
  <string>ソフトバンクモバイル</string>

途中は省略

  <key>e_only_whitelist</key>
  <array>
    <string>110</string>
    <string>118</string>
    <string>119</string>
  </array>
 <key>signature</key> <data>thisisafakesignaturethisisafakesignature</data> </dict>
</plist>

書き換えたらiPhoneの再起動をしておきます。

SBSettingのインストール
CydiaからSBSettingsをインストールしておきます。SIMを入れた後余計な通信を防ぐ為です。

不要な通信の遮断設定
3Gのデータ通信はOFFにしておきます。

SIMカードをiPhoneに挿入
使いたいキャリアのSIMカードをiPhoneに挿入します。アンテナ表示とキャリアが表示されたら成功です。出来ない場合には再度上記手順を確認してみましょう。再起動をサボっているとうまく設定出来ない場合が多いです。

APN設定
うまくキャリアを認識したらデータ通信設定です。iPhoneの
設定 → 一般 → ネットワーク → モバイルデータ通信ネットワークに入ります。
ここでは下記APN設定内容が編集できます。

  • モバイルデータ通信
    iPhone単独でモバイルデータ通信を行う場合設定します。
  • MMS
    iPhoneでMMSを使用する場合に使います。国内ではSoftbankのみ使用可能。
    SMSは特に設定することなく使用可能です。
  • インターネット共有
    テザリングをして他の機器をiPhoneを通してインターネットにアクセスすることができます。iPhoneをモバイルルーターにすることができる機能です。

ソフトバンク銀SIMの場合(MMSのみ)
銀SIMとはソフトバンクのガラケーに使われるSIMカードのことです。iPhoneの設定ではモバイルデータ通信とMMSの設定ができま す。モバイルデータ通信に設定した場合パケット定額に入っていないと料金が青天井になってしまうリスクがあります。モバイルデータ通信は基本敵に使わないと思われるのでMMSだけ入力します。設定は慎重に。

APN: open.softbank.ne.jp
ユーザー名: opensoftbank
パスワード: ebMNuX1FIHg9d3DA
MMSC: http://mms/
MMSプロキシ: mmsopen.softbank.ne.jp:8080
MMSの最大メッセージサイズ: 307200
MMS UA Prof URL:<空白>

ソフトバンク白SIMの場合
白SIMとはソフトバンクプリペイド携帯向けに使われるSIMのことです。モバイルデータ通信はできないがメール定額にすることが可能なので MMSを使い放題にできるメリットがあります。

APN: mailwebservice.softbank.ne.jp
ユーザー名: softbank
パスワード: qceffknarlurqgbl
MMSC: http://mms/
MMSプロキシ: sbmmsproxy.softbank.ne.jp:8080
MMSの最大メッセージサイズ: 307200
MMS UA Prof URL:<空白>

ソフトバンク黒SIMの場合
ソフトバンクのiPhone専用のSIMカードのことです。当然iPhoneの料金プランと同等の扱いができます。ただし、テザリングはソフ トバンクでは通常できないことになっているのでテザリングをして高額請求をされる可能性があります。(今のところテザリングを請求された話は まだ聞いてない。)脱獄した場合にはネットワーク設定をリセットすると下記の設定が反映されます。APN, ユーザー名, パスワードはモバイルデータ通信, MMS共通です。

APN:smile.world
ユーザー名:dna1trop
パスワード:so2t3k3m2a
MMSC:http://mms/
MMSプロキシ:smilemms.softbank.ne.jp8080

ドコモデータ通信用SIMの場合
ドコモのモバイルルーターやデータカードに対して使われるデータ専用SIMカードです。 ドコモはiPhoneで使われるMMSには対応していないのでデータ通信用のAPN設定が可能です。また、プロバイダを選べるのでプロバイによって設定が 違います。下記サイトで確認すると良いです。

テザリングの有効化
ソフトバンク銀SIMではテザリングが有効化されなかったのですが、ドコモデータSIMを挿入するとすぐに「インターネット共有」(もしくはパーソナルホットスポット)が表示され ます。 モバイル通信とインターネット共有は別のAPNを設定することができるようです。APN設定でインターネット共有の項目を入力してあげるとテザリングで通信ができるようになります。

テザリングの確認
テザリング接続中はインターネット共有で青い表示になります。画像は英語表記なのでパーソナルホットスポット1接続といったような表記になります。画面の状態がモバイルルーターとして動作中のiPhoneの様子です。 iPhon3GSはUSB接続とBluetooth接続だけ使用が可能です。(有料脱獄アプリでMyWiを使えばWi-Fiでインターネット共有することが可能)

画面はテザリング接続中のiPod touchの様子です。画面左上に丸い楕円が2つ重なったマークが表示されます。もちろんBluetooth接続なのでBluetoothはオンになっています。事前にBluetoothペアリングの設定は済ませておきましょう。(ペアリングはルーター側とクライアント側でBluetooth接続をオンにして相手先を登録する作業です。)

これで設定は終了です。Bluetooth接続が切れてしまったらクライアント側からBluetooth接続設定に入って登録機器をオンにしてあげるとテザリング再開できます。何日か使用したところだと5~6時間はテザリング接続できるようです。Bluetooth接続はWi-Fi接続より使用電力が小さいようです。Apple製のデバイスやMac, WindowsではBluetooth接続は使えるようですがAndroid端末でBluetoothテザリング接続ができるデバイスはほとんどありません。Androidも使いたい場合には仕様上SIMフリーのiPhone4/4Sを使ってテザリングするようにしましょう。

その他不具合
Cydiaが突然落ちる
→言語設定を英語にしてください。これで私はハマりました。

脱獄アプリがインストールできない
→脱獄アプリは全てiOS5対応になっているとは限りません。気長にアップデートを待ちましょう。

 

  • B!

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