OBS StudioはYouTube等の配信サービスでトークやゲーム実況などをストリーミング配信できるフリーソフトです。
高性能で多機能ですが、専門的な言葉が多く、設定には多くの知識と経験が必要になります。
今回は、高画質で配信できるYouTubeで、できるだけ高画質に配信するための、私が使っている設定方法をご紹介します。
出力配信設定
配信や録画の映像設定はここで設定することができます。
nVidia製のビデオカードはハードウェアエンコードに対応しています。CPUへの負担が軽く、非力なCPUを載せたPCでも高速でMP4等の動画ファイルに変換することができるのでコストパフォマンスが高く、おすすめです。
「エンコーダー」は「NVENC H264」を選択します。それ意外のGPUを使っている場合は「x264」や「QSV」を選んでも同様の設定ができますが、「x264」の場合はCPUに大きな負担がかかります。気をつけましょう。
ビットレートは9000にします。1920x1080、60FPSで配信を想定しているので、推奨値最大の数値に上げておきます。(以前、10000にして試しましたが大きな効果が得られなかったので9000くらいで十分だと思っています。)
キーフレーム間隔は「2」にします。YouTubeでの推奨値が「2秒」です。
プリセットは「高品質」を選びます。程度をここで選べますが、ビットレートの方が寄与率が高いので、大きな効果は期待できません。
Profileは「high」、レベルは「4.2」を選びます。こちらもYouTube推奨値です。
「2パスエンコード」はチェックを入れておきます。ざっくりな言い方だと映像を詳細に分析してエンコードするので、映像が綺麗になります。
GPUは「0」を選択します。ビデオカードのIDなので2枚のビデオカードを使っていて片側のビデオカードをゲーム用、もう片側をエンコード用にしたい場合はIDを「0」か「1」を選択します。IDを調べるにはタスクマネージャーからビデオカードを選択すると、どっちがどっちという情報がわかります。
「出力を スケーリングする」はエンコードする解像度が1920x1080でない場合に使うこともありますが、ここで設定することもありません。
出力 音声設定
音声の設定です。ここは映像の仕上がりには影響しません。YouTubeでは音声ビットレートが「128」ステレオ、サンプルレートが44.1KHzとなっています。ビットレートを高くすると高音質になります。
映像設定
配信の解像度はここで設定できます。
基本(キャンパス)解像度は「1920x1080」、出力(スケーリング)解像度は「1920x1080」に設定します。基本キャンパスはOBSのプレビュー画面の解像度、スケーリングは配信時の解像度です。基本解像度を高くして、スケーリング解像度を同じにすると映像が潰れずに綺麗な映像にすることができます。
参考サイト
まとめ
高画質に配信する設定は意外と簡単です。しかも一度設定しておくと変更することは、あまり無いので楽ちんです。
難しいのは時間帯によって自分の環境で出せる通信速度やYouTube側の混み具合による影響もあります。YouTube側の混み具合はどうにもなりませんが、時間帯による通信速度を把握してから解像度やビットレートを設定しておくと安定した配信ができます。また、要望があればそのあたりについてもご紹介したいと思います。